Gmail本の紹介 (2006/12/13出版) |
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秀和システムさんの依頼で日本初のGmail解説本を出版しました。
これ1冊でGmailをほぼ網羅できるパーフェクト入門です。そしてGoogleサービスもほとんど網羅しており、Gmailとの連携を重視して書かれています。
→目次参照。
内容は、Gmailが3/4で、Googleサービスが1/4。Googleサービスは、主要なもの23項目を紹介し、それ以外はコラムでリストアップ。
対象は、少しレベルの高い初心者。入門書だなと思って熟読すると、そこら辺のGmailユーザよりもGmailマスターになります。友達にGmailを薦めるのにも最適。保存版的なページもあります。
ただ、何よりも、「Gmailの使い方」や「Googleサービスの使い方」が膨大すぎて文字だけで見づらいと思っている人にオススメ^^;
半分以上がスクリーンショット(画像)で見やすくなっています。
各ページはできるだけ相互に連携させ、メルマガ発行で得られる(執筆時点の)最新情報を織り込んでいます。全208ページ。日々進化しているため、MEMO欄でできるだけ関連サイトを参照しておきました。
通勤・通学中に手にとれるB6サイズにし、値段も1000円札一枚で買えるようにお願いしたら、ポケット図解シリーズでの提供となりました。
GmailとGoogleの”今”を詰め込んだ1冊。
ふと空いたひとときには是非、この本と共にお過ごし下さい。
P.S. 何やら、秀和システムでトップ10に入っているようです。
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※最新情報と書籍内容とのミスマッチを埋めるページをいづれアップします。
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紹介してくれたブログの紹介 |
※たまたま目に入ったブログを掲載しています。増えてきたら質の良いものを残すようにします。
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出版のいきさつ 〜Gmail本が出来上がるまで〜 |
9月上旬のある日、1通のメールが届きました。8/23にGmailが一般公開されて間もない頃です。
「Gmailの使い方」管理人様
はじめまして。秀和システムの○○と申します。
現在弊社では、一般公開されたGmailを中心としたGoogleサービスの利用法を解説する書籍を企画中です。
そこで調査中に「Gmailの使い方」のメルマガを拝見し、これは是非管理人様に書籍執筆をお願いしたいと思いメールした次第です。
もし執筆にご興味をお持ちいただけますようでしたら、詳細などご説明させて頂きたく存じます。
ご検討の程、よろしくお願い致します。 |
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・・・本物っぽいなと思うと同時に、良くできた迷惑メールだとも思いました^^;
一応ヘッダを見るも、まるで問題なし。
そして、「興味がありますが、分からない事が多いので、詳細なご説明をお願いします」「電話か対面で話した方が良いでしょうか?」といった感じのメールを送りました。
すると返事が返ってきて、すぐ明日にでも直接話さないか、都合はどうですか、という返信。
実は企画自体はまだ通っておらず立案段階で、これから内容や方向性を決めて社内で提案したいので、要は、資料作りのために話をしたいという内容でした。こういう内容で、こんなユーザ層がターゲットで、2ヶ月程(途中で1ヶ月弱に短縮されました)で200ページ以内でまとめ、年内に発刊したいなども。やたらと具体的。しかし迷惑メールの疑念も消えず。
そこで、メールの返信代わりに、話したい事もあったため、自分で調べた電話番号を使って会社に直接電話してみました。全てがホンモノでした。一応、喫茶店かどこかで打ち合わせしますか?と聞かれるも、そこはあえて、会社内でお願いしました。現場を見ないことには何とも。
話を聞くや否や質問攻めに会い、どんな感じの本にしたいですか、フルカラーですか、2色刷りですか、モノクロですか、本のサイズはどれくらいで、値段設定はどれくらいがいいですか、目次の項目はどうしますか。。。えーと、そういう事なの?もう、できるだけあなたの希望に沿いますよという印象でした。
あれこれ質問しまくって出版初心者ぶりを惜しげもなく披露。エキサイトしてGmailについてしゃべりまくった覚えがあります。濃い80分でした。最後にようやく気づいて印税の話をしたくらいです。私にとっては印税よりもGmailファンが少しでも増える方が重要でした。熱い奴だったに違いありません。最後に「あなたに依頼して本当に良かった」と言われ、心の中では有頂天になります。私も既に書く気満々で行ったためお互い何の迷いもなく話が進みました。
ちなみに印税は価格の5-10%程度だそうです(ぼかしました^^;)。秀和システムさんの場合は、売れなくても最初の○千部は印税を保証してくれます。つまり、執筆料代わり。ありがたいことです。契約書は後日郵送されたものに印鑑を押して返送しましたが、紳士的内容でした。
なぜ私を選んだのか?と聞いた時、「初めての人に依頼する時は、勢いのある人にしてるんですよ。それに、サイトの更新頻度も高かったし、メルマガも出していました。」 という返事が来ました。もし私のように出版したい人には、参考になる発言かもしれません。更新頻度は重要そうです。秀和システムさんは、結構、個人へ依頼している本が多いようです。こんな感じで。
その後は、私が目次案を作って送り、担当者さんが企画を勝ち取りました。
実はこれには裏話があって、担当者さんに1週間遅れて、社長直属の方がGmail本企画を立ち上げようとしていたようで、担当者さんはその企画を早いもの勝ちで奪ってしまったそうです。よって、、、もれなく私にはプレッシャーが与えられました^^;
後からポケット図解シリーズ(社長系企画)に組み込まれたのもそういう影響かもしれません。
これでも、当初は完全に初心者用だったのですが、初心者を意識しすぎるとGmailの解説がのっぺりして私もモチベーションが上がらないし、メルマガ読者にも薦められないので、「少しレベルの高い初心者を想定しませんか?」
と直訴し、比較的自由に書いています^^
実はGoogleファン好みの表紙デザインも自分から提案しましたが、こちらはポケット図解シリーズの趣旨に反するため通りませんでした。
執筆は、9月下旬〜11月上旬までは、ひたすらにワードで原稿書き。締め切りは元々11月中旬だったのを10月末に短縮され、そしてその締め切りを、1週間延ばしてもらうという感じで転々とします。計算すると1日6ページくらいのペースですが、書くにしてもいちいち調べたり、画面をキャプチャするにもそのための状況作りに時間を使う訳で、ページの制約も考えていたら、なかなか余裕がありません。毎週メルマガ発行もしていたので実質的には1日8ページくらいのペースでした。平均では。実際には最後の7日間で70ページという驚異的な追い上げで完成。担当者はきっとハラハラドキドキだったに違いありません^^;
自分で進捗具合をグラフに付けていましたが、みごとに指数関数でした。人間こんなもんです。
ただ、原稿書きと言っても、文章は普通に下書きレベルに執筆し、図に関しては画面をキャプチャしてファイル名を指定して並べ方や図示の仕方を指示し、図のコメントを付け、表に関しては間に合わせの表を書いて渡しただけです。レイアウトはあちらがしてくれたのでそこは楽でした。ここら辺の分担は著者によって違うようです。出版社との共同作業でした。担当者とは別にレイアウト専門スタッフが存在します。
原稿は、今はGoogle Docsを使うのが良さそうです。編集者さんにデータを転送し校正してもらうのに手間がかかりません。直した所も分かります。何で書くかは人それぞれで、要は提出さえできれば何でも良いんだとか。寛容な出版社でした。
原稿書きが終わった日は、ついつい露天風呂に出かけたりして羽を伸ばしましたが、認識が甘かったようです。後日PDFにレイアウトされて、校正も入れて送られて来たのですが、、、これがなんと、赤ペン青ペン黄色ペンで埋め尽くされています。PDF化してみたらどうやら文字数も合わない。この膨大な校正をPDF上で数日で行いましたが、その時は半死状態でした。PDF編集も慣れていないので、そのストレスに担当者さんへのメールが若干怒りモードでした^^;
後から考えればさすがに一番効率的な方法だったように思います。Googleの最新情報が出てきて差し替えたところもありました。
直してもらっても、当然編集者さんも忙しいので、ミスが多く、再び校正して送付。そうしている間に最新情報が出て、ページ差し替え。ページ数の調整でこのページも作ってくれ。など、そんな事を何度か繰り返し完成に至ります。
Googleの進化力が凄いため、正直、この本の寿命は1年もつか分かりません。ただ、幸いな事に、2色刷りで、そんなに高くもないので、”汚せる”本になっています。最新情報は、私のメルマガから吸収し、書き込んで、常に手元に置いて頂ければ幸いです。どんどん汚して馴染んで下さい。
文章は縦書きですが、片手で折り曲げても読みやすいという利点もあります。机やPCの前で行儀良く読む必要はありません。
そのうち、本の内容と現状のギャップを埋めるページをアップし、適時更新するつもりです。本でもファームウェアでアップしていくような使い方というのも面白そうです。
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